既に満員になっていて参加できなかった仙台七夕バスツアーは、7月初旬に発表されたようです。
仙台七夕のバスツアーは2002年に始まり、震災の影響で休止していて4年ぶりに今年復活。
今年のコースは
「北回り」コースは、仙台東照宮の門前町の宮町、上杉、根白石エリアを巡るもの。
「南回り」コースは原町、連坊、長町エリアを巡るもの。
どちらも、ほぼ一日がかりで経巡るものです。
満員で参加できないものは仕方ない。しかし「どこでも誰でも七夕」「手づくり七夕」を標榜している身としては、ここで見ておかなくては。
ということで、そのバスツアーの行き先を、電車やバス、時にタクシーで自力で全部、回ってきました。
仙台入り初日の6日午後、「織姫プロジェクト」を見てから「芳珍」で五目冷やし中華を片付け、同プロジェクトの第二会場「野中神社」でビルの4階くらいの窓から、綾取りの糸のように赤い紐が神社に投げ込まれているのを見てから、うー迷ったけど暑さに負けてタクシーを利用して「南回り」コースの一部を見学することに。
・・・タクシーで正解でした。
まずは荒町エリア。
中くらいの交通量の多い道の両側、少しぼんやりした商店街に、バラバラと笹飾りが続いています。
次に連坊エリア。
中心の四つ角を取り囲んでテントが張られたりして、近くの中学生が受付をしてスタンプラリーをしていますが、かなり狭い範囲です。笹飾りがポロポロとあります。
続いて原町エリア。
全長1キロを超える七夕ストリートですが、間が空いたりしていて、ホロホロと飾ってある感じです。子どもたちが水遊びをしていたりして、いい感じではあります。
これで一旦今回の宿であるワシントンホテルへ。
七夕と関係ありませんが、ここの朝食はいいですねえ。もっと高価なホテルより、うんといい。厨房の中でおじいさん二人が料理を作っていたのが印象的。
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話を七夕に戻します。荷物を置いて、今度は電車で仙台駅から隣の長町へ。
この時点で既に右膝が痛んできました。このエリアでは、長町駅前、サンカトーゥール、長町一丁目の3つの商店会が協力して伝統の七夕飾りをやっているとのことでしたが、駅前から先に進むと、中心部へと続く茫漠と大きな道の歩道のところどころにフワフワと飾りがあるかなと。
また電車で仙台に戻り、今度は仙石線に乗り換えて東照宮へ。
仙台七夕バスツアーの「北回り」コース部分へ転戦です。弾丸ツアーといえどもお参りはしました。
その門前の宮町・・・ここは少し固まって、手作りの笹飾りがありましたが、それにしてもそんなに広くはありません。そのまま歩いて上杉地区。ここは中心地に近いだけに、まあまあ飾りがあります。
どのエリアも、エリアごとで個人・企業別に金賞銀賞など出しています。この後バテバテで勾当台公園に戻って織姫プロジェクトを見てから、大好きな三吉のおでんそして粟野さんのすけぞうでおいしいものをいただいて寝ました。3万歩近く歩いてました。さすがにバテました。
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8日午前の帰り際には朝市エリアの七夕を見ました。
ここは中心の中心ですし、市場があり、普段でも賑やかな地域ですので、飾り物も元気です。
とりわけ今庄青果の横には大きな動く仕掛け飾りがあります。大将らしき人物が「全部自分で手づくりした」とにこやかに話しているのを聞きました。裏に回ると電源コードをいっぱい引き回されていました、
ちなみに仕掛け飾りは、ここと一番町の商店街の中の人形劇舞台を見ただけ。後者は今年から市民団体などの協力で継続することになったとか。いずれにしても、
一宮のような道路をまたぐような大型の仕掛け飾りはありません。仕掛け飾りの台、お寺の門のようになっている下を人々が通り抜けるような巨大な仕掛け・飾りはありません。一宮では私が小さなころから、舞台型の仕掛けがありました。ひょっこりひょうたん島とかあったかな。あの頃は著作権まわりも緩かったんでしょうね。ああした大型の仕掛けもの、仕掛け飾りはどこがオリジナルなんでしょう。
朝市の今庄青果のものは全くの手づくりで、なんかウインウインと音を出してましたし、人形劇は結構な人が動かしていました。ただ立派に飾ってドヤッ!と驚かすというより、人の温もりのあるもの、物語性のあるものでした。作り手の想いが伝わる感じ。
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各エリアの七夕は、観光客を多く迎える朝市エリアを除けば、どこも割に静かです。小規模です。おとなしいです。まばら感もあります。怒られるのを承知で言うと、ちょっとしょぼいなあと思いました。
仙台にしてもこうなのか、結局、商業まつり・観光まつりとして位置づけないと、七夕まつりとして成立しづらいのかと考えながら西陽を見つめながら歩いていました。
歩行2万歩を大きく過ぎて我が体重を送りかね右膝がきしんでいます。ヒアルロン酸や世田谷育ちやらのCMソングがべったり張り付いた脳みその奥で、いや待てよ、何か違うかも・・・
「?」が上杉を過ぎたあたりから出てきました。
やがて雑踏の勾当台に近づくにつれ、当たり前のことに気づきました。
しょぼくていいんじゃん。
ていうか、しょぼい、しょぼくないじゃないよ。おとなしくていいじゃん。
だって他人のためにやってるんじゃなくて、自分たちのためにやってるんだから。
それが「誰でもどこでも七夕」の根本だった。そうだ、忘れてた。
うん、そうだそうだと思いつつ、再度「織姫プロジェクト」へと近づいていきました。
翌日またその「?」が「!」になるとは思いもせず、ビールとおでんのことを考えながら。
荒町の本部(と後から気付きました、タクシー車内から)
荒町エリアの七夕
連坊エリアの飾り、雨仕舞しています
連坊エリアでスタンプラリーの受付をする地元中学生
連坊エリア、スタンプラリーはこの四つ角周辺
原町エリア、旧45号線沿いにずーっと、間を置いて飾りが続きます
長町駅前の七夕飾りも雨仕舞
長町から仙台へ、飾りも見えます
宮町エリアの飾り
上杉エリア、七夕の子ども絵画
上杉の通り
勾当台公園「織姫プロジェクト」の横の場所には、根白石由来の「鉢植え七夕飾り」も展示