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あこがれ Good Bye

この5月7日に大切な叔母が亡くなりました。

昨年11月に、うちの母が悪性リンパ腫で亡くなったのですが、年初に叔母もその同じ病に倒れました。うちのおふくろは抗癌治療を2年以上にわたって受け、徐々に徐々に衰弱していったのですが、叔母はそれを見ていたからか、家族とともにある終末を選び、賑やかに、そして静かに亡くなりました。

叔母は矢野美江と言います。おふくろは美江さんのことを「みーねえちゃん」と呼んでいたので、私も、そんな無礼な呼び方を50年してきました。

みーねえちゃんは、岐阜の後楽荘という料亭の女将でした。後楽荘は今、従姉妹で、みーねえちゃんの三女の智子ちゃんが女将になっています。通夜から葬儀と続き、それからの御伽は、元来が「おもてなし」を体現しているような一家なので、何とも温かい宴となりました。後楽荘の料理は、無論おいしいですし。

驚いたのは、みーねえちゃんが三十年ほど毎日、絵日記を書いていたことです。そこには私たちのことも書かれ、また遠近の家族や親族のことが、寄り添うように書かれていました。 お孫さんたちのことは、やはりたくさん出てきます。そのお孫さんたち・・・従姉妹の子どもたちも、もうすっかり大きくなって、成人し、結婚したりお子さんがいたりします。私の記憶の隅には、赤ちゃんや幼児だった彼/彼女たちの風景が少しあります。その彼/彼女たちが今や長じて、時代や文化をともに語れることは、これはもう大きな喜びです。

みーねえちゃんの長女、博子ちゃんは多治見にいて、その娘の織江ちゃんには久しぶりに会いました。今は瑞穂で、面白いスペースを運営していて、一度行きたいと思っています。

みーねえちゃんの次女、恵子ちゃんは大阪にいるのですが、その次男、晃次さんとは、地ビールの話や音楽の話で盛り上がりました。バンドもやっているとのこと。

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その服部晃次さんが、自分のバンド「あこがれGoode Bye」のCD「SCENE」を送ってきてくれました。 「アンビエントでシューゲイザー」という伝え方は、いかにも適切。YoTubeでアベノサーカスでのライブ映像もチェック。itunesに落としてCD聞いてます。

音楽もファッションも、そしてたぶん仕事を含めたライフスタイルも、たおやかながら強い「個」があるように思いました。

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そう言えば5月5日、雨の一宮、杜の宮市へ、岐阜の友人・・・と言っても30ほども年下ですが・・・の、森くん夫婦が子連れで来てくれました。

森くんたちと一緒に、もう一組、同世代のファミリーが。そのファミリーのパパは私の方を見て、言うのでした。

「あのう、宇太郎です。」

その顔に記憶の針は振れないのですが、その特長ある名前は忘れません。

「え、智子ちゃんの息子の宇太郎くん?」

後楽荘の現女将、智子ちゃんの長男です。

実はしばらく前から話を聞いてました。コミュニティユースバンクmomoのホームページなどは彼がつくっているのだと。ほかにも色々と、岐阜や名古屋のNPO関連、まちづくり関連の作業をしているのだと。その宇太郎君が、ファミリーで、杜の宮市へ来てくれたのでした。

明くる6日は休日だったので、雨に濡れたテントやらなにやらを干して乾かして、一日が終わりました。

その翌日7日の朝6時半、みーねえちゃんは、うちのおふくろの方へ逝きました。

色々な個性が、色々な血脈を通じて、色々に動いているのを感じました。

みーねえちゃんが教えてくれました。

ひとつひとつの大切なものが守られるようにしなくちゃ。私ももう少し頑張らねば。

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