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七夕まつりの新企画「結びの宮市」を支えた人(2008年11月号)

0811each_chunenhibino_s月刊いーち2008年11月号(10月中旬発行)
チューネン断定団

七夕まつりの新企画
「結びの宮市」を支えた人

(日比野浩司さんの話だ。私ごときは書く立場でないが、しかし彼の姿を伝えたい。)


ホシ・ こないだね、津島へ行ったんです。
フル・ どうせ酒場でも、うろつきに行ったんでしょう。
ホシ・ んー確かに一杯飲んだけど。

 今年の夏、一宮七夕まつりで新しい行事「結びの宮市」が始まった。場所は駅前商店街。かつては一宮駅から本町へ通じるメインストリートだったが、駅の出入口と横断歩道が今の所へ移ってからは、静かな通りになっている。

ホシ・ 七夕まつりの新しいイベント「結びの宮市」では、手づくりアート作品の屋台が20ブース出店しました。午後3時から9時でしたが暑かったなあ。
フル・ 新しく始まったきっかけは。
ホシ・ 春ごろ、七夕まつり協進会(七夕まつり全体の運営機関)の方から、杜の宮市のような手づくり作品のイベントを、七夕まつりで開催できないかという話があって。ボランティア仲間と相談し、杜の宮市としても協力することになりました。市民が色々な形で参加して、七夕まつりが多様な価値観のまつりになることは、向かうべき方向でしょう。
フル・ で、うまくいったのですか。
ホシ・ ええ。ただ問題も多く大変でした。七夕まつりの他の部分も含めて、その大変な業務を、市の職員としても、また七夕まつり全体のマネージャーとしても、ある男がリードして実現させたんですよ。
フル・ ん? あの人のことかな。
ホシ・ その人は四十代半ば。小太りの体に愛嬌ある大きな目と人なつこい表情がチャームポイントです。精力的だけど礼儀正しくて、普通の市民感覚で信頼できる。夏の間ずっと、七夕まつりのあるべき形、向かうべき姿などを、よく議論しました。
フル・ ああ、暑い季節はタオルが手放せない感じの人。
ホシ・ 「結びの宮市」は何としても実現しよう、そして継続しようって話してました。
フル・ 七夕の準備に毎晩毎晩ずっと夜残業だったでしょうね。
ホシ・ 責任回避で意見を濁すような場面でも、彼は「おかしいです」とはっきり言う。押し付けられた仕事も、すぐ動いてどんどん処理する。
フル・ そりゃ珍しい。
ホシ・ そういう人間を、神様は、先に手元へ呼んでしまって。

 9月15日、その男は体調を崩し、突然亡くなった。前日の日曜も出勤し、仕事をしていたらしい。津島駅近くの通夜会場には、あの人もこの人も、年長者も若い子も、たくさんたくさん駆けつけていた。もう一度だけ顔を見たいと長蛇の列ができる。一方で同期の人が、とても顔を見られないと、一番後ろで遺影を睨みつけている。通夜式が終わっても、みんな帰らない。ずっとそこにいる。ずっと立っている。

ホシ・ 私など彼のことを公私とも何も知らないのと同じだけど、でも、ほんとに多くの人に信頼され、好かれていたんだなあと、あらためて思いました。
フル・ ご家族の悲しみは、計り知れないものがありますね。
ホシ・ 名前や形は変わるかもしれませんが「結びの宮市」は続けます。・・・神様が、順番を間違えたんです。


写真キャプション 自分で作った作品を展示販売 手づくりクラフトのブースとチンドン屋

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